テニスにて

テニスコーチの視点からの解説

縦割り行政とローテク

ついこの間、NHKの時論公論という番組で、50年前に亡くなった両親の年金をずっと受け取り続けていた80歳のお年寄りが書類送検されたという事件を題材にして、現在の年金機構に関する問題を解説していました。

このお年寄りは、役所にご両親の死亡届をちゃんと出してあったそうです。
つまり、死亡届を出しても、その情報は役所から年金機構には伝わっていなかったってことです。
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住民基本台帳ができてからは、住民票コードに年金機構側がアクセスして、情報を入手するようになったのですが、住民基本台帳が出来上がる前に亡くなってる場合、死亡届は出したんだけど、年金をストップさせていないという今回の事件のようなケースが相当数あるらしいのです。

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いわゆる役所や年金機構の縦割り構造が、情報のシェアを妨げているらしいのです。
民間企業ではない公的機関にも関わらず、情報がシェアされていないってことは、各機関それぞれが情報を持っていて、仮に役所の住民票コードが漏洩しないように厳戒に守られていたとしても、年金機構のチェックが甘ければ同じような情報が漏れてしまうということです。
まさに先日、年金機構の情報漏洩が発覚しましたね。ウィルス入りのメールを開いて漏洩したとか、10年前ぐらいの手口に引っかかってるんですよね。

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今日、TOKYO FMのタイムラインというラジオ番組で出ていた「ちきりん」さんという有名ブロガーが「こういう縦割り構造が原因で、国民はたくさんの番号やカードを持たされている」と言っていたのを聞いて、なるほどなぁと思いました。
住民基本台帳の住民票コード」「年金手帳の年金番号」「健康保険証の保険証番号」「運転免許証の免許番号」などなど、実は我々は国から与えられた番号やカードがいっぱいあるのです。
それらを一括にまとめるマイナンバー制が今年2015年10月から始まるわけですが、データとしては各機関に残っているでしょうから、それぞれから漏れてしまう可能性はこれからも続くんじゃないかなぁって思います。

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こう考えていくと、これだけ様々なもののオンライン化が進んでいるにもかかわらず、お堅い縦割り行政によって、進化した高度なテクノロジーを活用できずにいるという現状が見えてきます。各機関のシステムは、蓋を開けてみれば素人並みのローテクなのでしょうね。ローテクの中で費やさなくてもいい人員を費やしている現状まで見えてきそうです。そう考えると、これらの年金機構絡みの不正受給事件や情報漏洩事件は、お役所が公務員改革による人員削減を阻止してきた結果が生んだ事件だと言ってしまうのは言い過ぎでしょうか。

ではは(^^)/