テニスにて

テニスコーチの視点からの解説

大阪都構想を考えてみた2

前回はかなりざっくりと大阪都構想を説明してみましたが、今回は少し詳しく突っ込んでみたいと思います。

まずは、大阪都構想とはなんぞやということを橋下氏が本の中で説明している言葉を引用してみます。

「今の大阪府庁大阪市役所も解体して、新たな大阪都庁とする。そして大阪市内にある24区は中核市並みの権限と財源を持つ8区ほどの特別自治区に再編する、そして周辺市にも中核市並みの権限と財源を移譲するというものです。都は大阪全体の成長戦略景気対策、雇用対策、インフラ整備などの広域行政を担い、特別自治区基礎自治体として、教育や医療、福祉といった住民サービスを受け持つことになります」

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大阪の現状を東京都に置き換えて考えてみると、東京23区は、それぞれの区に選挙で選ばれた区長や区議会議員がいて、その区に合った行政サービスを区長を中心に決めて実行していくのが現状です。工場の多い区、子供が多い区、会社が多い区などそれぞれに特徴があるので、いちいち舛添都知事にお伺いを立てず、その区の特徴に合わせて独自に考えていく方がスピーディーだし効率的です。
しかし、もし東京23区が合体して東京市となって、各区長は東京市長が任命し、その市長の言いなりで行政サービスを取り決めていったら、どうなるでしょう。
 仮に1つの区の平均人口が1万人だとして、権限を持った1人の区長がその1万人のことを考えるのと、区長に権限がなくて取りまとめている1人の市長が23万人を見るのとでは、どちらが細かいところまで目が届くのかは一目瞭然です。
住民にとって東京市は大きすぎるのです。

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これは個人的な想像ですが、東京市長が足立区でこれが成功したから世田谷区でもやってみてくれみたいなことを繰り返していたら、各区独自の特徴が平均化されやすくなったり、そういう特徴を自ら世界に発信できなくなってしまうのではないでしょうか。
現実の東京都は「渋谷は若者の街だ」「秋葉原はオタクの街だ」のように全国や全世界に発信されていて人が賑わうようになっています。

東京市は仮の話しですが、大阪市ではこれと同じことが現実に起こっていると言うのです。大阪市内の24区の区長は選挙で選ばれた人たちではありません。市長が指名しています。各区の特徴を区長自らリーダーシップをとって発展させたり発信することができないのです。

大阪の人たちの個性はとても強いですよね。東京の人たちよりいろんなパワーが溢れている人が多い印象があります。
それなのに海外から見たら、大阪の強烈な個性より、秋葉原の独特の文化の方が圧倒的に知られています。
 
このように、大阪というところは世界から見たら小さすぎるのです。

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住民から見たら大きすぎて、海外から見たら小さすぎる。これをなんとかしようとしているのが大阪都構想だと思います。

 住民の声を聞いて行政サービスを充実させ、各地域の個性や文化を発展させつつ、大阪都が各区の財政の格差をやりくりしながら、大阪の魅力を海外に発信していく。
マクロにもミクロにも目を向けて大阪をよくしようとしているバランスの良さは、今のところ反対する要素が僕には見当たりません。

しかし僕は結構簡単に信じてしまいやすいので、一方の意見だけを聞くのは危険かもしれません。

ですので、次回は大阪都構想反対の意見を探してみたいと思います。

ではは(^^)/