テニスにて

テニスコーチの視点からの解説

高齢化社会とテニススクール

現在の日本、高齢化社会が進んでいると言われています。テニススクールでもお年寄りの方がいらっしゃいますが、お年寄りだらけかと言われればそれほどでもないとも言えます。
 しかし、僕はテニススクールでも高齢化の波をすごく感じることが多いです。生徒さんとのお話しの中に「親の介護」という話題がかなり出てくるからです。
子育てが終わってもうすぐ旦那さんも定年というような60代の世代が90代の親の介護をしていたり、40代や50代でも親の認知症などが思った以上に進行してしまい、子育てが終わったばかりなのに、また介護に時間を取られるなどという話題を結構耳にします。

こういう現状を踏まえてテニススクールに関して思うところが2つあります。
 まず一つはテニススクールは介護ストレスが溜まっている人たちの手軽なストレス解消の場としてのニーズが高まっているということです。小一時間運動をしながらワイワイガヤガヤと仲間やコーチと楽しく過ごしたり、テニスを通じて自分がステップアップできたりすることは介護で疲れている人たちにとってみればかけがえのない楽しい時間になり得ます。もし、テニススクールが介護施設と提携することができたなら、レッスンを受けている時間だけでも親の面倒をヘルパーさんに見てもらい、好きなお友達やコーチがいる時間を自由に選べるようになるかもしれません。薄給でなり手が少ないと言われる介護ヘルパーさんも、テニススクールのような民間のサービスと提携してビジネスを行えば、まともな給料を出すことができて、なり手も増えるかもしれません。テニススクールも、そういう市場に気づけばもっといろいろなチャンスを見つけていけると思います。

それからもう一つ、僕が思うところ。
この介護のストレス解消に来ていただいている生徒さんを「絶対に」ケガをさせてはいけないということです。
もしその人がケガをしたら、困るのはケガをした人だけではありません。介護されているお年寄りも同時に困ります。旦那さんもお仕事休んで介護に回らなければならなくなるかもしれません。それに介護している人たちが(たとえ小一時間でも)遊ぶということに対して、時に世間の一部は厳しい批判的な意見を持っていたりします。僕は介護してる人こそ遊んで解消すべきだと思うのですが、本人は周りの目を気にして「人生を楽しむ」ことを躊躇してしまうケースも少なくないのではないでしょうか。そんな中でケガなどしてしまった日には介護もできないし、周りからも「ほら、言わんこっちゃない」なんて言われかねません。
もちろん他の人たちだってケガしないことは大事なことですが、介護する側の人たちのケガはいろんな場所に影響を及ぼすと思うのです。


ではは(^^)/