テニスにて

テニスコーチの視点からの解説

Dさんの記事抜粋2〜まずは法則

 以前投稿したDさんの英会話上達方法第2弾です。テニスの上達にも絡めて考えています。

まずは抜粋から、、、
“本格的に会話に入る前に、文法を網羅し、更に3000語程度の単語を覚える。言語を家に例えるならば、着工に入る前に、最低限必要な材料ぐらいは揃えておく。文法が土台で語彙が材木。これがないと強い建物を建てるのは無理。”

英語は語順で意味が変わります。
日本語だと「行く、その公園へ」「その公園へ、行く」と語順を変えても意味は変わりません。
しかし英語では語順で意味が変わることが結構あります。代表的なものが命令形。
Go to the park. 
I go to the park. 
単語の意味を知っていても「動詞が最初に来ると命令になる」という文法を知らないと意味は伝わりづらくなります。

あるいは
What do you do?
What are you doing?
では、意味が違います。
下はそのまま「今何してるの?」ですが、上の現在形は「習慣」や「日常」を表すものなので
「普段は何をしてるの?」
つまり
「あなたの職業は?」
という意味になります。
これも単語の意味を知っていても文法を知らないと分からないものです。

このように文法という枠組みに語彙を当てはめて、初めて意味のある内容になるのです。

日本語の特徴は動詞の活用形の多さと、助詞によって主語や目的語などを使い分けるのが特徴です。
行く、行け、行こう、行けば、行かない、行きます、行けない、行かれない、、、、
なんなんだよ(。-_-。)っていうぐらい
こういう活用を使い分けないとおかしくなってしまうし、
私が、私に、私へ、私も、私から、私は、私を、、、
などの助詞を理解していないと意味が逆転することもあります。

このように、まず文法という「法」から学んでいくことが、最終的に意味のある内容を伝えるコツになります。

テニスの場合も同じことが言えます。

テニスも「法」から習得していきます。
ただし、テニスにおける「法」には2つの意味があります。
「法則」という意味と「法律(つまりルール)」という意味。

ルールという意味での「法」に関しては以前投稿してありますので、そちら(必ず上達する方法 part2 初級編 - 上達は最高の娯楽だ)をご覧ください。

 今回ご紹介するのは「法則」いわゆる万有引力のような自然界の物理的な法則です。
添付してある写真をご覧ください。
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Aの図はラケットに斜めの方向からボールが落ちてきた様子を表しています。ラケットを動かしていませんから、ボールが落ちてきた角度と同じ角度で反対側に抜けていきます。入射角と反射角というやつですね。
しかしBの図は、Aと同じ角度からボールが落ちてきていますが、ラケットを上へ動かしながら当てているので、ボールは上に飛んでいきます。
当たり前のように見えますね。でも、ボレーは当てるだけでいいのようなアドバイスを聞いたことありませんか?僕も高校の部活でテニスを始めた時に、先輩に「ボレーはラケット振るな、止めとけ」みたいに教わりました。
でもラケットを動かさないで当てるだけだと、Aの図のように、ボールはラケットが向いている方向には飛ばないことがあります。つまりボレーの場合でもボールコントロールのためには、ラケットに動きがほんの数センチではありますが必要なのです。
足で運べみたいなアドバイスもありますが、足でほんの数センチのラケットの動きを微妙にコントロールするより腕のどれかの関節で動かした方が正確だし、効率的です。

このようにラケットとボールとの間には抗うことのできない自然界の物理的な法則が存在します。この法則を最初に知ることが大切なのです。だからジュニアのレッスンや初心のレッスンなどはラケッティングと呼ばれる、ラケットでボールを上下についたりする遊びからスタートすることが多いのです。ラケッティングでボールを上につく時に少し上にラケットを動かすのに、ボレーになったらラケットを動かさないなどというような例外は自然界にはないのです。

最後にオマケ。Cの図を見てください。
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ボールがどういう角度で飛んでいくのかという図です。点線がラケット面が向いている方向、波線がスイングの方向です。ラケットが波線方向に動いて当たれば、ボールはこの2つのベクトルの間の角度に飛んでいきます。波線より上にいくことはありませんし、点線より下にいくこともありません。他にもボールの回転などの細かい要素もあるので完全ではありませんが、スイングスピードが早ければ早いほど、ボールの角度は波線に近づきます。

ボールをコントロールするためにラケットがどう当たればいいのかという法則を土台にして、体の使い方とかフットワークなどの材木を建てていく。
そういう順番が効率的に上達を導いていくのかなと思います。

ではは(^^)/