テニスにて

テニスコーチの視点からの解説

テニスレッスン〜手で球出し1

テニスに限らず、レッスンにはいくつかのスタイルがあります。プライベートレッスン、グループレッスン、レクチャー、誌面レッスン、ビデオレッスン、リスニングレッスンなどなど。

僕はテニスのグループレッスンをメインに据えてインストラクターをしていますので、そこでのノウハウを少しお見せしてまいります。

まず、複数の方々をほぼ同時にレッスンするためには1人1人に長々とお話しをしている時間がありません。生徒さんが14人いてレッスン時間が90分だとすると、単純に計算すると1人に費やせる時間はおよそ6分しかないのです。
そういう環境で生徒さんたちを1人1人満足させるためには
「打たせながらアドバイスすること」
が大事です。
そのための一つの手段として、コーチが球出しして生徒さんに2〜3球交代で打ちっ放しさせながらアドバイスするという方法があります。球出しは手で投げて出す方法とラケットで打って出す方法があります。どちらも一長一短がありますので、その時々の課題や目的に応じて手段を選んでいきます。
その双方の一長一短や手段の選び方はのちのちのエントリ記事にまわすとして、今回から数回に分けて手で投げて球出しする方法を説明していきます。

球出ししながらの打ちっ放し練習は、コーチが球出しマシンにならないように気をつけます。複数の生徒さんを2列に並べて3球交代で練習するとしましょう。
右の列にAさん、左の列にBさんがいます。
コーチから見るとAさんは左側にいるので左手で投げて、Bさんは右側にいるので右手で投げます。

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まず1球目、Aさんの方を見ながらAさんに球出しをします。そのままAさんが打ち終わるまで待っていては時間がもったいないので、Aさんが打っている間にBさんの方を見ながらBさんに球出しします。

、、、、ん?

なんか変じゃないですか?
Aさんが打っているんですよね。
Bさんの方を見てちゃいけないですよね。
Aさんがどんなミスをするのか、どの部分が改善されたかなどを見ないといけないですよね。

そう。
つまり、Aさんの方を見ながらBさんにボールを出すという動きが必要なのです。
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Bさんが打ってる時もそうです。Bさんを見ながらAさんに球出しするのです。
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動きが滞ってはいけません。2人が3球打ち終わるまで腕と首を反対に動かし続けて打たせながらミスを発見してアドバイスします。
そしてBさんが打ち終わる頃に、Aさんの後ろに並んでいたCさんに「次すぐ入れるように構えといてね」と声をかけてBさんが打ち終わったら、次の順番の人にスムーズに交代できるようにして、また間断なく腕や首を動かして打ってる人を見ながら球出しをするのです。
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これがテニスコーチ独特の技術の一部です。多分、松岡修造さんも錦織圭くんもジョコビッチフェデラーも知らないノウハウです(笑)
このようにテニスが上手、テニスが強い、だけではできないのがテニスインストラクターです。
少しずつこういうノウハウをエントリーしていきますね。

ではは(^^)/