テニスにて

テニスコーチの視点からの解説

必ず上達する方法

 私自身のテニス技術のことを書いてありますが、皆さんのどんな技術でも当てはまることですし、もっと言うと他の習い事やスポーツや仕事やビジネスにも通じることだと確信しているので、自分のテニスコーチとしてのノウハウをみなさんとシェアできたらいいなと思い投稿しました。

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 ボレーをプレースタイルの中心に据える自分としては、ネットにいかに近づくかが大きな鍵となります。最近、特にファーストボレーの失敗が多く、そこから先へ進めません。

若いころは練習する量も多く、体も今よりは(少し)動きがよかったから、今ほど失敗も多くはありませんでしたが、今は体力も落ちてるし、仕事も忙しく練習は週一。しかも最近はラケットの進化で周りのコーチ達のボールスピードがハンパなくて、ただただあたふたするばかり。

それでもどうにかしようと試行錯誤をして、人より早めにスプリットステップして止まろうとか、体が突っ込んでいかないように骨盤を立てようとか、インパクトを最後まで見ようとか、自分に言い聞かせながら練習。
しかし。。。結果は変わらずなかなか思ったようにいきません。。。

そんな時、先日一緒に練習していて長年の同僚でもあるM沢コーチにアドバイスを受けました。

サービスのスピードを落とすこと。
サービスのスピードが落ちることによってネットに進む時間が増えてファーストボレーのポジションがよくなる。もちろん強く打ち込まれることもあるけど、中途半端にスピードを出したサービスも打ち込まれてるわけだから、どうせ打ち込まれるならポジションがいい方がチャンスはある。

それから、もう一つ。
ファーストボレーが一息つく場所になっているので、ファーストボレーから攻撃を意識すること。
ファーストボレーで失敗してポイントが終わってしまうことを繰り返すうちに、ファーストボレーを返球することが目的になってしまっていたのだ。するとたとえファーストボレーを成功しても、成功したことに安堵してしまい次のプレーが遅くなる。逆に安全に返そうと思って打ったショットが失敗するとショックが大きい。
成功しても失敗してもいいことなかったのです。

相手を崩すためにリスクをとって打ったショットは、成功すれば次のチャンスが広がるからポイントにつながりやすいし、失敗してもリスクの高いショットを意図的に打ったわけだから気持ちの切り替えも早くなります。

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この歳(もうすぐ45歳)になってやっと、何事も上達のカギは失敗することにあると感じ始めています。

しかし、ひたすら失敗を重ねることだけではなかなか前に進めません。失敗したことをあれこれ自分の頭の中でグルグル考えているだけだと、自分のキャパシティから抜けられないからです。

失敗を人に見せること。

ビジュアル的に見せるのはもちろんのことですが、誰かからフィードバックをもらえた時にあれこれと言い訳をしたり、自分に限ってそんなハズはないなどと自分に勝手なフィルターを貼り付けないで、自分自身にもありのままを見せつけるのです。

すぐできそうに見えるが、自尊心、羞恥心などが邪魔してなかなかできないものです。
体調が悪かったかり、
調子がイマイチ、
自分はそうしてるつもり、
そんなことよりこっちが気になる、、、、
などなど、自分の失敗してる姿を(すでに見せているのに)必死に隠そうとしている人たち(自分も含めて)をたくさん見てきました。

こういう自尊心や羞恥心を取り払って人に見せて、自分でも客観的に見た時の自分の失敗は、上達をするために必要なデータが満載なのです。
その失敗を踏まえて改善して、またトライして、また失敗をする。あらかじめ失敗をしに行くつもりでトライする。そうやって失敗を客観的なデータとして捉えるのです。

そうやって繰り返しデータを集めるつもりで失敗と向き合うことが上達に必ずつながります。

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誰もが失敗する権利を持っています。
誰もその人の失敗体験をするであろうチャンスを奪ってはいけないと思います。
大袈裟かもしれないけど、命に関わることでなければ、転ばぬ先の杖なんて要らないんじゃないでしょうか。


僕は、さきほどのM沢コーチをはじめ、たくさんの仲間たちに恵まれてきました。転ばぬ先の杖ではなく、フィルターを通さずにありのままの自分を伝えてくれる仲間たちが結局は一番の宝です。


ではは(^^)/